Coinbase Global, Inc.の日本法人であるCoinbase株式会社は19日、世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所「Coinbase(コインベース)」をローンチすることを発表した。
日本市場参入にあたり、世界基準のセキュリティやコンプライアンス基盤に加え、日本最大級の口座保有数を誇る三菱UFJ銀行が決済パートナーとなる。三菱UFJ銀行の口座を持っている顧客から、インターネットバンキングを通して入出金が可能となる。5つの主要暗号資産BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、LTC(ライトコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、XLM(ステラー)を売買することができ、今後さらに取り扱い資産を増やしていくようだ。
一部報道によると、同日に開かれた記者向けの発表会で、コインベース株式会社の北澤直社長は「暗号資産取引のグローバルスタンダードになる」と強調したようだ。今後は、トレーダーや機関投資家向けのサービスなどを展開し、ビジネスを拡大していく方針で、初級者だけではなく、上級者にも利用してもらえるように日本で最も安心安全な暗号資産取引所を目指すという。
Coinbase Globalは、2012年にアメリカ・サンフランシスコで創業以来、世界各国でサービス展開を広げており、現在100カ国以上で暗号資産の購入、売却、管理を行うことができる暗号資産取引所を展開している。2021年4月14日にはナスダック市場に直接上場した。国内の規制基準に準拠することはもちろん、創業以来、一度のハッキングもない万全なセキュリティ体制が構築されている。
日本は世界的にも暗号資産の取引量が多い国で、国内には多くの暗号資産取引所がある。北澤社長は、他社を競合関係ではなく、市場を共に広げていきたいとしつつも、グローバルで提供しているサービスを日本でも展開できる可能性を探っていきたいと述べたようだ。