Mastercardは25日、米国の加盟店、銀行、フィンテック企業が、幅広い暗号通貨(仮想通貨)のソリューションとサービスを簡単に導入・提供するために、Bakktと提携すると発表した。

MastercardのネットワークとBakktの信頼性の高いデジタルアセットプラットフォームを活用することで、暗号資産への迅速なアクセスを可能にするCrypto-as-a-Serviceを実現するという。加盟店や銀行などは簡単に仮想通貨を利用したサービスを提供できるようになり、消費者は暗号資産エコシステムへのアクセスが拡大する。

消費者は、Bakktプラットフォームを利用したカストディアン・ウォレットを通じて仮想通貨を売買・保有する機能や、ブランド化された暗号資産デビットカードやクレジットカードの合理的な発行が行われるという。また、Mastercardは、ロイヤリティポイントと他の仮想通貨との間で互換性を持たせるようにする。これにより、消費者は、従来のポイントの代わりに暗号通貨で報酬を獲得・使用することができ、保有する仮想通貨をシームレスに買い物の支払いに充てることができる。

Mastercardのherri Haymond氏は、「Bakktと協力し、イノベーションに対する原則的なアプローチに基づいて、顧客が暗号資産の選択肢をダイナミックに提供できるようにするだけでなく、差別化された適切な消費者体験を提供する。」と述べた。BakktのNancy Gordon氏も、「Mastercardと提携して、何百万人もの消費者に暗号資産ロイヤリティ・サービスを提供できることを嬉しく思う。」と述べ、新しいサービスは、仮想通貨、支払い、リワードの柔軟性に対する需要の高まりを満たすユニークな機会となると言及した。