暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するGeminiは6日、12月14日より南米コロンビアの最大手銀行Bancolombiaと提携し、Bancolombiaの顧客に暗号資産取引を提供すると発表した。

今回の提携は、コロンビアの金融規制機関であるSuperintendencia Financiera de Colombia(SFC)が実施する1年間のパイロットプログラムの一環で、ユーザーにシームレスで安全な仮想通貨へのアクセスを提供するという。Geminiを通じてビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)をBancolombiaの顧客に提供する。

Geminiは、Gemini Custody、Gemini Fund Solutions、および登録投資アドバイザーやFinTechプラットフォームとの統合を通じて、世界中の金融機関や資産管理者に暗号資産サービスとインフラを提供している。同社は、今回の提携がラテンアメリカにおけるプレゼンスを戦略的に拡大するための重要な一歩となると考えているようだ。

今月2日には、MercadoLibreの金融サービス部門であるMercadoPagoがPaxos社と提携し、数百万人のブラジル人が12月から仮想通貨を購入・保有・売却できるサービスを開始すると発表した。Paxos社の戦略責任者であるWalter Hessert氏は、ラテンアメリカで仮想通貨の導入が加速するだろう、と言及していた。Paxos社も今後、ブラジルを筆頭にラテンアメリカの他の国々でも金融サービスの民主化を加速させる計画だという。

Geminiに加えてPaxos社もラテンアメリカの発展に暗号資産が重要な役割を果たすことができると考えている。今後の2社の動向だけでなく、ラテンアメリカで暗号資産サービスを展開していく企業が増加する可能性を想定しておきたい。