メタバース市場の普及・発展に取り組む株式会社Synamonは23日、日本発のパブリックブロックチェーンであるAstar Networkとパートナーシップを締結したと発表した。
Synamonは、リアルとデジタルの融合を加速させるため、メタバース領域で法人向けにサービス提供を行う。現在は、スマートフォンを含むマルチデバイスからアクセスができ、NFT活用を含む幅広いユースケースに対応可能なメタバース総合プラットフォームの開発を行っている。
今回、Astar Networkが注力するNFT(非代替性トークン)領域における活用を中心に連携を行っていくようだ。連携の背景には、メタバース領域においても重要なコミュニティがとても活発なことや、NFTへの対応への注力も掲げられていることが挙げられた。そのほか、Ethereumを用いたNFTでは各種やり取りに必要なGas代の高騰が問題視されているなか、Astar NetworkのGas代の安さも強みとして挙げられた。
また、Synamonにて開発中のメタバース総合プラットフォームは、複数のブロックチェーンを活用出来るようなチェーンの柔軟性も重視して開発を進めている。この点から、Astar Networkが掲げるマルチチェーン・スマートコントラクト・ハブとなる思想とフィットしていることも連携背景の一つとなっているという。
今後は、プラットフォーム上で活用可能なチェーンの選定を進める中でAstar Networkを主要なパブリックチェーンの1つとして採用し、Synamon内やクライアント企業とのメタバース空間におけるNFTを中心とした様々な活用に対して対応展開を予定しているようだ。
Astar Network は、2021年の12月にポルカドットのパラチェーンとなった。Astar Networkは、Polychainのほか、Crypto.com Capital、Alameda Research、などの大手暗号資産ファンド、Ethereum及びPolkadotを創業したGavin Wood氏、プロサッカー選手の本田圭佑氏、などから資金を調達している。ガバナンストークンである「ASTR」は、大手仮想通貨取引所のBinance、Huobi GlobalやGate.io、OKEx、に上場している。