10月31日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、タレントの石原良純(60)がコメンテーターとして出演。渋谷ハロウィンに対する持論を語り、視聴者から失笑を買っている。
ハロウィンを前にした10月29日、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で、154人もの死者を出した痛ましい事故が発生。犠牲者の多くは10代~20代の女性で、立っている状態で押しつぶされた「圧迫性窒息死」だと推測されている。
番組では1時間半以上にわたって今回の事故を特集。東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授と山村武彦防災・危機管理アドバイザーの2人を迎え、大惨事の原因となった“群衆事故”について詳しく解説。警備体制が問題視されている中で、渋谷ハロウィンの警備体制と比較する場面もあった。
そもそも、今回の事故現場となった梨泰院も渋谷ハロウィンも主催者がイベントとして行っているわけではなく自然発生的に人が集まってきているため、事故を防ぐには事前にこうした状況を“予見”した対策が必要とのこと。
しかし、こうした議論を散々重ねたあと、石原は「渋谷(ハロウィン)に置き換えた場合、渋谷の商店街の人たちは『勘弁してくれ。僕たちには何もいいコトがないんで、マナーを守ってくれ。やめてほしい』となったときに、誰が主催するのか?」「手を挙げる人間はもういないでしょう」とトンチンカンなことを言い出し、呆れた羽鳥慎一アナウンサー(51)から「主催してないんですよ。自然発生的にみんな集まってきてるんで」と再度説明されていた。
その後、渋谷ハロウィンではDJポリスや民間の警備員が導入され、事故防止策として官民がタッグを組んで警備体制にあたっていると解説があった際に石原は「危機管理は人のため、自分のため両方に必要(なもの)」としたうえで、「じゃあ、やらなきゃいいじゃないか」と声が上がるのは違うとし、「それは年代が変わって新しい文化のひとつだと思うんで」とコメント。続けて「その文化が万人に受け入れられるように、それに参加している人たちはルールを守ってやる。それを僕らは頭ごなしに『こんなこととんでもない』と思うのではなく、僕にとってハロウィンは遠いものだけど、“ひとつの文化”として定着していけばいいな」と強引に文化論を交えながら持論を語った。
これに視聴者から「石原良純は渋谷ハロウィンを商店街の人が主催してると思ってるの?」「渋谷でハロウィンパーティー?やってねぇよ。自然に集まってるンだ」「何が文化だ。あなたが言う定着する文化は人に迷惑をかける文化だ」「こんな間違ったハロウィンを『新しい文化』として守りたい良純さん」と失笑の声が上がっている。
「日本でハロウィンが市民権を得始めたのはここ10年くらいのこと。近年はお祭り騒ぎに便乗した成人男女による過激なコスプレやバカ騒ぎが問題になり、特にコロナ前の渋谷ハロウィンでは例年トラブルが多発。その行き着いた先が梨泰院の事故だったように思えます。そのため、渋谷ハロウィンを例に上げて『新しい文化』として理解したような振りの石原のトンデモ解説には違和感を覚えた視聴者も多かったようです」(政治記者)
現状では「コスプレをしてバカ騒ぎ」というイベントと化している渋谷ハロウィン。「新しい文化」として守っていく価値はあるのだろうか。