10月31日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、29日夜に韓国・梨泰院の繁華街で発生した群衆雪崩による圧死事故について報道。MCの谷原章介(50)が事故直後の映像を繰り返し放送したことを謝罪し、ネット上から疑問の声を集めている。

ハロウィン直前ということもあり、多くの若者が集まっていたソウルの繁華街・梨泰院の路地。29日夜に集まった人々が重なるように倒れ、31日までに154人が死亡。その多くが10~20代の若者で、日本人女性も2人含まれていた。

番組では、事故の直前に現場を撮影していたYouTuberの映像や、事故発生10分前に撮影され、SNSにアップされたと思われる映像などを放送。人に押されて痛みを感じたためか、音声では女性の悲鳴などが上がっていた。現場では人が密集しすぎたために群衆雪崩が発生したと見られている。

VTR放送後、谷原は「ちょっともう何か、何度もあの映像を見ていると心理的な圧迫が強くて……」と事故発生直前の映像に自身も強いストレスを感じたことを告白。さらに、「ちょっとなかなか言葉が出てこないですけれども。本当にすみません、この映像を何度も流しまして」と辛そうに訴えていた。

しかし、この発言にネット上からは「対岸の火事じゃないんだぞ」「見るのは辛いけど、事故を避けるために報道も大切」「必要な報道をして謝るっておかしくない?」「映像なしじゃこの事故の悲惨さは伝えられない」という指摘が集まっていた。

「今回の事故は、ハロウィンを前に多くの若者が集まったことによって起こった事故。日本でも渋谷のハロウィンに出かける若者の多さが問題となっていることから決して対岸の火事ではありません。こうした事故の悲惨さを伝えるのは、情報番組やワイドショー番組の責任でもあります。辛い映像であることは間違いないものの、MC自身が個人的な感情で、映像を流したことを謝罪する姿に多くの疑問の声が集まっていました」(芸能ライター)

もともと俳優で、ジャーナリストではない谷原。報道の役割を把握していないのかもしれないが、あまりに的外れすぎる謝罪に、逆に不快感を覚えた視聴者も少なくなかったようだ。