11月1日に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系)で、MCのマツコ・デラックス(50)が発した、差別とも取れる特定地域への偏見に視聴者から批判の声が上がっている。

この日のテーマは「クリームパンの世界」。これまでに753軒以上のクリームパンを食べてきたというエンジニアランナーの大竹基之さん(54)を案内人に迎え、パン屋の定番・クリームパンを紹介する構成となっていた。実はマツコ、以前から他の番組で公言するほどのクリームパン好き。それにも関わらず、近年クリームパンの人気は下降傾向にあるらしく、番組内で発表された「好きなパンランキング」でもベーコン・エピやパン・オ・ショコラよりも下位の14位に収まっていた。

この結果にマツコは憤慨。そんなクリームパンの不人気を挽回すべく、大竹さんはさまざまなクリームパンの名店を紹介することに。「数あるパン屋のなかでも、甘いもの好きが多いと言われる埼玉県にはクリームパンの名店が多い」と言うと、マツコはさっそく「浦和は上品なのよね」「国際興業バスが映ってると、埼玉って感じがするのよね」と、得意のご当地トークを展開。さらには、「浦和はインテリジェンス、大宮はビッグシティ」と、自身がMCを務める『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)でよく取り上げている大宮と浦和の確執を煽ることとなった。

さらに番組の締めには「私、千葉出身なのにこんなに知識もあって、埼玉いじるのこんなにできるのに、千葉のこといじれって言われたら5分もたないもん。本当に千葉ってネタがないのよ」と、自虐することも忘れなかった。

おなじみのマツコの地域イジリには「マツコのいじりが好きすぎる」「マツコさん、埼玉に詳しすぎる」「埼玉に対する解像度めちゃ高いの毎回笑う」など素直に楽しめたという視聴者の声がある一方で「この間、田園都市線を嫌いって言って叩かれたのにまだ同じようなこと言ってんのかよ」「埼玉県民だけど、別にいじってほしいなんて思ってないし」「はいはい、自分の地元はいじられたくないんだよね」など批判的な声も少なくなかった。

「地方イジリはマツコの十八番ですが、時代の流れのせいか、最近は冷めた目で見る視聴者も増えてきている。この辺りで自身の言い方を見直さなければ、ゆくゆくは取り返しの付かない炎上事件を招く可能性もあるでしょう」(週刊誌記者)

ここ数年、コンプライアンスが異常に厳しくなっているテレビ業界。多数のレギュラー番組を持つマツコは、この時代の流れに対応することができるのだろうか。