11月11日深夜3時すぎ、元プロ野球選手の村田兆治さん(72)の住宅から出火し住宅内にいた村田さんが意識不明の状態で病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。

この日の『めざまし8』(フジテレビ系)では、「マサカリ投法」で活躍した村田さんの経歴を振り返り、親交があった野球解説者の江本孟紀氏(75)が電話で出演。「驚きましたね。この前、空港で逮捕されたときも驚きましたが、まさかこんな風になるとは」と突然の訃報に絶句。「真面目でとにかく野球一筋っていうか。一生懸命やるタイプの人でした」と故人を惜しんだ。

空気が乾燥し火災が発生しやすい季節なだけに、MCを務める谷原章介(50)も「石油ストーブだったかというのもまだ原因分かっていませんけど、電気(ストーブ)だから安全というわけではなくて。漏電だったり断線だったり。1人で仮にいたとして、高齢の方はチェックが怠りがちになるかもしれないじゃないですか。そういう怖さもありますよね」と注意が必要だと語った。

その後は、元東京消防庁麻布消防署長の坂口隆夫氏が電話で出演したのだが、このときの発言がネット上で物議を醸している。永島優美アナウンサー(30)から「このような火事をご覧になってどのような印象ですか?」と聞かれた坂口氏は、今の住宅には住宅用火災報知器が設置されているため、ある程度の煙や火災が起こると鳴って知らせてくれるが「それがあったにもかかわらず気がつかなかったということは、もう完全に寝入っていたということが考えられる」と解説。続けて「深夜の火災というのはやっぱり“寝タバコ”だとか、あるいは“ストーブをつけたまま寝てしまう”。これを注意することである程度は防ぐことが可能なんですね」と、注意点を語った。

『寝タバコ』というのは、あくまでも深夜の火災原因になりやすい例として出しただけだったが、同時刻に読売新聞が配信した記事で「捜査関係者によると、村田さんは消防隊に発見された際、たばこを手に持っていた」と報じたことから、ワードだけがネット上で拡散されTwitterのトレンドワード入りした。しかし、村田さんは生前、嫌煙家として知られていたようで「本人は嫌煙家」「村田兆治さん寝タバコは濡れ衣、大病しているからタバコやらんよ」「村田兆治さんには寝タバコの冤罪をかぶせる。 マスコミによる冤罪事件は深刻」「坂口とかいう人物が寝タバコとか言ったせいで村田兆治さん宅の火災原因が寝タバコだって思ってる人、大勢いるぞ。まだなにもわかってないのに」といった批判の声が殺到。

その後、17時54分に配信された東京スポーツの記事で「成城署によると、村田さんが発見されたのは2階の小部屋。火元は同じ2階のリビングの可能性が高いとのことだが、出火原因は分かっていない。一部報道では消防隊が村田さんを発見した時に手にタバコを持っていたとされる。成城署関係者は『探した限りではタバコは見つかっていません。発見時に持っていたという事実も確認できていません』と明かした。タバコそのものが発見されていない」と伝えるなど情報は錯綜している。

寝タバコなのか、それとも別の何かの不審火だったのか。本当の出火原因を明らかにしなければ村田さんも浮かばれないだろう。