1月18日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、テレビ朝日報道局員の玉川徹氏(60)が生出演。米イェール大学助教授・成田悠輔氏(38)の「高齢者は集団自決」発言を完全否定する場面があり、大きな反響が集まっている。
自ら取材した「高断熱住宅」についてパネルを使った解説を行ったあと、次のコーナーでも出演を続け、約4カ月ぶりにコメンテーター席に座った玉川氏。15日、自民党の麻生太郎副総裁(82)が、少子化の理由として「一番大きな理由は出産する時の女性の年齢が高齢化しているから。体力的な問題があるかもしれない」と語ったことについて、「政治がずれているんじゃないかと思うんです、国民の意識と」と指摘。勝手に国民が晩婚化しているわけではなく、非正規雇用の増大など経済的な理由があって結婚に踏み切れない背景があると説明した。
さらに、水曜コメンテーターの社会起業家・安部敏樹氏(35)は、今後「人生100年時代」に突入していく中で、限られた資源について現在対立している“上の世代と若い世代”でいずれ利害が一致するときがくるのではないかと持論を展開。「“世代間対立”を作ることなく、次の世代に投資をしていきましょうという風に合意できるようにしたい」と語ると、玉川氏も「まさに一緒」と同意した。
玉川氏は続けて「少なくとも2、30年すれば今の80代90代の人が今の60代50代の体を得られるようになる確率がかなり高い」「働けないから年金だとか高齢で働けないから若者が支えるという時代じゃなくなってくる」と解説。そのうえで「過渡期の2、30年のために例えば『高齢者は集団自決しろ』とかね、そういう話では全然ないと思ってて」と、物議を醸している成田氏の発言を引き合いに出し痛烈批判した。
早速炸裂した“玉川節”に、視聴者からは「某成田氏の例えを持ち出した玉川さんさすが」「高齢者の集団自決の件。こうやって問題視して明確に否定してくれる人ってテレビではいないよね」「やっぱり玉川さん出ると番組の質が全然違う」「久しぶりに3人並んでいて感動。玉川さんの切り込みっぷりに更に感動」と大きな反響が集まっている。
「前日には成田氏が番組コメンテーターとして出演していましたが、誰も炎上中の発言には触れることなく終了。視聴者からは玉川氏の復帰を熱望する声があがっていましたが、その声に応えるように出演した玉川氏は名前こそ出さなかったものの成田氏の発言にしっかり言及&批判するなど玉川節は健在でした。視聴者の盛り上がりを見る限り、玉川氏がスタジオに本格復帰する可能性は高まったのではないでしょうか」(政治記者)
玉川氏が番組に完全復帰した暁には、成田氏とどのような議論を繰り広げるのかにも注目したい。