2月8日(水)、株式会社インサイトテクノロジーが東京都内にて「インサイトガバナー」製品リリース発表・説明会を行なった。インサイトテクノロジーは1995年創業で、「データベースの技術者集団」を自認している企業だ。
インサイトテクノロジーは企業のデータ活用を助けるサービスを提供しているが、データ活用にはさまざまな課題があるという。
説明会には同社のCEO森田俊哉氏、CTO宮地敬史氏、プロダクト開発本部本部長の高橋則行氏が登壇。そこで語られたのは、「データ保護の法令強化」「データの分散化」「データの増大」という課題だった。
世界的な法令整備の流れがあるため、セキュリティ対策は厳格に行なわないといけない。なおかつ、ビジネスで扱うデータは日々増えていき、社内の各所にデータが分散されているため、スムーズにデータを利用することが難しいのだ。
分散されたデータは形式もバラバラで、非常に使いづらい。その上、データ運用のための仕組みを作っても、運営するためのコストがかかるという問題を、多くの企業が抱えている。
日本語AIが強い力を発揮する
こういった様々な問題を解決するのが、インサイトガバナーなのだという。インサイトガバナーは、様々な形式のデータを一元化し、安全な形で統合・可視化するためのソリューションだ。日本語に強いAIを搭載しているため、これまで手作業に頼っていた名寄せも簡単に行なえる。
データの活用では顧客の個人情報の扱いも問題となるが、ここでも日本語AIが活躍する。データに含まれる個人情報をAIが自動抽出して匿名化・仮名化することで、個人情報漏洩を防ぐのだ。
その他、「250種を超えるデータソースが使える」、「DB監査市場において14年間ナンバー1シェアの技術を取り入れいている」、「異種DB間でプログラミング言語のSQLのテストができる世界で唯一の製品」といった強みも紹介された。
今回の説明会の中では、企業におけるデータ活用が進む中で、データ管理者などの専門家ではない一般社員もデータ分析に携わる時代になっていることが紹介された。インサイトガバナーの導入によって、一般社員でも安全かつ簡単にデータを触れるようになる。社内の誰もがデータを活用できる、「データの民主化」が実現するのだ。
発表会では、販売価格についても言及された。料金は年間のサブスクリプションであり、ベーシックは2,000,000円/年、スタンダードとエンタープライズは応相談となっている。インサイトガバナーを普及させるために、まずは使ってもらうことを目標としているため、現時点では応相談になっているとのことだった。
今後は半年または4ヶ月に1回程度のペースでマイナーバージョンアップを実施し、1年後にはメジャーバージョンアップする予定。急ピッチで開発を行ない、機能を拡充していくという。