3月21日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)で、ある“有名芸能人”がバスの添乗員に転身したことを紹介したものの、視聴者から戸惑いの声が寄せられている。
この日、番組では「復活!バスツアーの世界 この春行ける全国ご当地絶品グルメ旅」を特集。カリスマ添乗員の平田進也氏(65)と、バスガイド会社を経営する佐藤奈美恵氏をプレゼンターとして迎え、バスツアーの魅力を紹介した。
番組中、何度も「あの芸能人が添乗員に!」「リピーター続々!元スター芸人添乗員」という煽りがあったが、佐藤氏がプレゼンした「目的地だけじゃない!バスツアーの魅力はバスと人にあり」というコーナーでその正体が明らかに。
佐藤さんイチオシ、一緒に乗るべき個性的なスタッフとしてVTRに登場したのは、芸人のあご勇(65)。MCのマツコ・デラックス(50)は「えー、いまこんなことやってるの?」と驚愕している様子を見せ「へー」と感心していた。
なお、あご勇は芸能の仕事が減ったため、6年前に添乗員の資格を取得したとのこと。実際にバスで客に対して「あごで使っていただきたい」と呼びかけるなど、添乗員とは思えない、まるで友だちのような「友だち接客」で笑いを取る場面も。最後にはバス内で「じゃんけん大会」をおこない、「最初は“あご”、じゃんけんチョキ」などと、バス内を盛り上げていた。
しかし、この一幕に視聴者からは「誰だ?」「盛りすぎ」「スターとは」「知らんわ」「ぶっちゃけしょうもないレベルの芸人だけどな」という困惑の声も集まっていた。
「あご勇は70年代後半から80年代に活躍した芸人で、お笑いグループのザ・ハンダースや、漫才コンビのアゴ&キンゾーなどで人気を博していました。自身の長いあごを活かしたギャグやものまねなどで有名芸人になり、一時はレギュラー番組を12本も抱えていたものの、人気は長く続かず解散。あご勇の存在自体を知らない視聴者も少なくなく、番組の大げさな煽りに戸惑いの声が集まったようです」(女性誌記者)
MCのマツコは、もちろんその存在を知っていたようだが、令和の時代に「元スター芸人」は少々誇張しすぎたようだ。