今月6日、沖縄県の宮古島付近で陸上自衛隊員10人が搭乗したヘリコプターが行方不明になる事故が発生。この件について弁護士の橋下徹氏(53)が10日放送の『めざまし8』(フジテレビ)で見解を述べたが、その内容に視聴者から批判の声があがっている。
消息を絶ってから夜を徹しての捜索活動が行われているが、いまだ10人の安否は分かっていない状況が続いている。8日夜には「人のようなものが浮いている」という通報が自衛隊や消防に寄せられたが搭乗者の発見にはいたらず、現時点では“機体の一部”とみられる複数の漂流物が発見されている以外、事故発生の全容は不明となっている。
そんな中、MCの谷原章介(50)は「今回、多数の幹部の方が搭乗されていて起きた事故。台湾近辺、緊迫した状況が続いています。こういった中、日本の安全保障体制に影響って今回の事故は与えますか?」と軍事アナリストの小川和久氏(77)に質問。
それについて小川氏は「事故そのものの影響はない」とし、「第8師団の上層部が亡くなったということになっても、戦う組織ですから直ちに穴埋めを行うんです、人的に」と回答。谷原氏の「第8師団の方が亡くなられても、次の方がすぐに来る?」との問いかけにも「副師団長がいますし、指揮できる人間が直ちに配属されますからそれは心配ないです」と答えた。
また、谷原から「安全保障への影響ってどう考えられてますか?」と話を向けられた橋下氏は、「本当に南西諸島は厳しい安全保障の環境で、日々自衛隊の方たちがこういう形で任務についていただいてですね、その中での事故ということで本当に心から敬意を表するのと同時にお悔み申し上げたい」とコメント。続けて、尖閣諸島付近の防衛について「自衛隊員、海上保安庁が命をかけて身を挺してやってもらってるわけですから、我々もお金なのかなんなのか。負担をしなければならない」と持論を語った。
しかし、橋下氏の発言について視聴者からは「橋下さん『お悔やみ申し上げます』って、行方不明なんだけど」「組織の心配をしてるわけじゃないよ。師団長が···とか、すぐに戦える···とか、そんなことはいいのよ。自衛隊とか関係なく、人命を心配してるんだよ」「今、不明な段階で家族は帰りを待ち続けてるんやけど!!」「酷い発言ですね!ウクライナ情勢の時も酷い発言をしていましたが…人の心が分からない、常識が無い酷いコメンテーター」と疑問の声があがっている。
「人員の安否する中で出てきた『8師団の方が亡くなられても、次の方がすぐに来る?』という谷原の発言や橋下氏の『お悔やみ申し上げます』という発言に不快な思いを抱いた人もいた様子。状況がはっきりしない中での憶測発言は、早期救助を願う人や親族の気持ちを考えない不用意な発言だったと言わざるをえません」(政治記者)
不明な点が多い今回の事故。一刻も早い行方不明者らの発見と原因解明が待たれている。