5月18日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で最近全国相次ぐ地震について報道。テレビ朝日局員の玉川徹氏(60)が、地震を引き合いに原子力発電を批判し視聴者から賛否の声を集めている。
5月だけでも全国で震度4以上の地震が11回、震度3以上の地震は29回以上観測されている日本。しかし、離れた地域の地震は関連性がないという。
一方、番組では地震が頻発している理由について、地下にある流体が影響しているのではないかという、東京工業大学の中島淳一教授の説を紹介。流体とは、地下にある水(マグマやガスを含む)のことで、圧力が高く、地盤を押したり、断層面に入り込んで滑りやすくしたりするとのこと。
地震波が震源から地表に伝わる速さが遅いと、流体がある可能性があるとのこと。1995年の阪神淡路大震災や、2016年の熊本地震でも、震源地の下に流体があることが分かったことも紹介された。
この話題について玉川氏は、流体の存在が最近分かってきたことに触れ、「僕が気になるのは、そういう知見を踏まえないで作られているのが日本にある原発なんですよね」と指摘。また、玉川氏はパネルを使って、福井県や新潟県にある原発の近くに流体が存在している可能性を示したうえで現在、原発再稼働に向けた審査は活断層があるかどうかが焦点の一つとなっているが、「活断層があるかないかだけじゃなくて、地震が起きれば一緒なわけですから」と、流体も焦点のひとつとすべきだと主張していた。
この発言に視聴者からは、「結局、原発反対なんでしょ」「地震で太陽光発電は壊れないのか?」「また電気代上げるつもり?」「地下水が無い場所なんて無い」という声が集まっていた。
「さらに玉川氏は、仮に阪神淡路大震災の震度7の地震が起きた場合、『仮に建屋が耐えられたとしても中の配管とかそういう風なものが耐えられるのか』とし、『卵をものすごく振ったら、殻は割れないけど中の黄身はぐちゃぐちゃになりますよ』とよく分からない例えも出していましたが、それは玉川氏が推している再生可能エネルギーにもいえること。たとえば水力発電のダムが地震により崩壊すれば町が水没する被害が生まれかねず、多くの視聴者が疑問を抱いていました」(週刊誌記者)
なお、玉川氏の発言にスタジオ出演していた中島教授も、原発の下に流体がある場所があるとはしつつも、「ただあくまで流体が存在するという可能性があるだけで、それがすぐ地震を引き起こすというのは別の問題、要因がありますので、必ずしもすぐに心配する必要はないと思います」と説明していた。