7月10日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、故・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題に関連し、対立的な姿勢を見せている音楽プロデューサー・松尾潔氏(55)の主張と山下達郎(70)の反論を取り上げた。
ジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのをキッカケに、音楽プロダクション「スマイルカンパニー」とのマネージメント契約が中途終了したとTwitterで報告した松尾氏。同事務所所属のアーティスト・山下についても、「会社の方針(契約解除)に賛成とのこと 残念です」と投稿したことから、ジャニーズに多数の楽曲を提供してきた山下に対して「ジャニーズに忖度しているのでは?」との批判へ波及していた。
これを受け山下は、9日放送のラジオ番組『山下達郎サンデー・ソングブック』(JFN)内で、松尾氏とスマイルカンパニーが雇用関係にあったわけでなく、所属アーティストでもなかったため「解雇には当たりません。弁護士同士の合意文書も存在しております」と反論。
また「今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけども」としつつ、「理由はそれだけではありません」ともコメント。また、「ネットや週刊誌の最大の関心事は私にジャニーズ事務所への忖度があって、今回の一件もそれに基づいて関与しているのではという根拠のない憶測です」とコメントした。
番組では、山下の反論を受け独自取材したという松尾氏の反論コメントも紹介したが、今月5日にスマイルカンパニーが「双方の合意で契約が終了」「双方の代理人弁護士による解約合意書がある」と発表していることから、MCの宮根誠司(60)は、「円満に契約が終わってるってとりますからね」「解約合意書があるにもかかわらず(Twitterでの反論で)会社ではなく山下達郎さんの名前が出てくるのがちょっと違和感」と、スマイルカンパニー側の肩を持つようなニュアンスで発言した。
その一方で、コメンテーターの丸山いずみ氏(51)は「『憶測に基づく』ってところが引っかかっていて、今回に関してはそもそも東京高裁で性加害はもう認定されている。なので、『性加害はあった』ということで、私たちはこの報道をやっている。これがまず大前提」だと指摘。そのうえで、松尾氏のコラムやラジオを見聞きもし、「私の受けた感じとしては、松尾さんは決して批判めいたことを憶測に基づいて言った印象は全く持ちませんでした」との見解を示した。
だが、再び宮根氏は「ただ、何回も言いますけど“契約合意書”があるんで、なんで契約を解除したのかとか、そういうことを言うのは恐らくしゃべらないと思うんです」と暗に松尾氏を批判。MCとコメンテーターでも真っ向意見が分かれていたが、視聴者からは「ミヤネ屋の松尾潔さんの件取り扱っている時の宮根氏の態度気に食わないなぁ。松尾さんに独自取材しといて、その上で山下達郎さん庇う感じなんなの」「ミヤネ屋的には松尾さん→文句言うバカタレ、山下達郎氏→こんなこと言われて可哀想に持って行きたかったようです。」「何にも問題ないことに松尾さんが喧嘩売ったみたいに言っちゃうのはNGでしょ」と、宮根氏の態度にも批判の声が集まっていた。