クライアント企業の“ジャニーズ離れ”が加速している。大手食品メーカー「ネスレ日本」元代表取締役社長兼CEOでビジネスプロデューサーの高岡浩三氏が11日に自身のFacebookを更新。その投稿内容にネット上が騒然となっている。

今なお波紋を広げるジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題だが、高岡氏はこの日、「正直言って、いったい何をこんなに騒いでいるのだろうか?という感覚でジャニーズ問題を見ている」と自身の考えを明かしたうえで「クライアントサイドにいた私でさえ、ジャニー喜多川氏が元々性癖があってジャニーズ事務所を開設したという噂は、かれこれ20年以上前から噂として知っていた。メディア関係者も絶対私以上に知っていたはず。なぜなら、私が知ったのは業界関係者とメディアだからだ」と告発。

さらに「ただ、ジャニーズが人気絶頂の間は嫌われたらジャニーズのタレントを使われなくなるからと、怖くてニュースにも出来ないと、テレビ、新聞等のメディアは蓋をしてきたわけだ」と持論を展開した。

また、「私は、ネスレのガバナンスとコンプライアンス規定の観点から、キットカットと言えども一度もジャニーズのタレントをCMや販促に起用しなかった。私からすると、今回のジャニーズ問題はBIGモーター社と損保ジャパンの癒着問題と重なって見える」と断言。

続けて「今更、ジャニーズ事務所のタレントと契約しないという大手クライアントこそ、この手の問題を知っていたはずだし、知らなかったとしたら恥ずべきことだ。それ以上に、日本のメディアはクライアントの不祥事や人気芸能事務所の問題に蓋をして、事が起こってから白々しく報じる体質だと理解しておくべきだ」と投稿した。

この投稿は大きな反響を呼び、ネット上からは「ド正論。人権意識、危機管理ともにとても高い企業で素晴らしいです」「今さらタレントを切っている企業が、一部で称賛されていますが、本当に人権を大切にしていた企業は、そもそも使っていないと思っていました」「凄くハッキリ、スッキリしたご発言。今までこれ程ストレートに話されるトップは聞いたこと無い」「トヨタも同じ。auも三太郎というジャニに頼らないキャラクターを開発して乗り切っている。先進企業は対策が際立っている。こういう企業が生き残る」など、さまざまな意見が寄せられていた。