日本人にとって、旅の醍醐味の1つといえばお弁当。
海外にはあまり駅弁という考え方が無いため、海外の人々も日本にくるとそのお弁当の種類の多さに驚くほど。
例えば、米どころ新潟が誇る絶品の駅弁「えび千両ちらし」、群馬県が誇る美味しい駅弁「登利平(とりへい)」の鳥めし弁当に、お弁当としてもおつまみとしても美味しく味わえる「国技館やきとり」、そして名古屋のひつまぶし巻きに、広島が誇るソウルフード!むすびのむさしの「おにぎり弁当」、さらにはサバサンドなど、さまざまな美味しい駅弁が存在している。
今回は、日本全国各地に存在する美味しいお弁当の中から、福島県郡山市が誇る、駅弁好きが最後にたどり着く至高の駅弁をご紹介したい。
その駅弁こそ、「福豆屋」の海苔のりべんだ。
・創業1924(大正13)年のほぼ100年の歴史のある老舗が作る駅弁
今回ご紹介する「海苔のりべん」は、1924(大正13)年創業の「福豆屋」によって製造されている。
1924(大正13)年といえば、東京で発生した未曾有の災害、関東大震災の翌年。第1回冬季オリンピックがフランスで開催され、寿屋(現・サントリー)が山崎に日本初のウィスキー工場を建設、ウォルト・ディズニーが初のアニメーション「不思議の国のアリス」を製作するなど、様々な新しいモノやサービスが生まれていた時代。
そんな時代から、現在に至るまで、美味しい料理を提供し続けているのが、「福豆屋」なのだ。