室町時代開設の寺院「瑞華院(ずいけいん)」が運営する都内唯一の完全個室納骨堂「瑞華院 了聞(ずいけいん りょうもん)」が2023年11月24日、東京・広尾の「瑞華院 了聞」にて「瑞華院 了聞 “行きたくなるお墓”メディア向け施設内覧会」を開催した。

「瑞華院 了聞」(東京都港区南麻布5-1-4)は参拝室全室が完全個室になっており、宗・宗派不問のため檀家に加入することなく利用可能。生前購入も可能で、永代供養される。

内覧会に先立ち、メディア向けに「瑞華院 了聞」の取り組みと概要が説明された。

「瑞華院 了聞」では、昨今の納骨堂や樹木葬など供養の形が多様化していることを受け、2023年10月に全国の30~80代の男女600名を対象にインターネット調査を利用して「お墓やお墓参りに対しての意識調査」を実施。結果として、以下の実態が浮き彫りになった。

【調査結果概要】
・約60%以上の人がお墓について、親子間で話し合いができていない。
・親世代では子供に迷惑をかけたくないと思う反面、約2人に1人は自身がお墓に入った後も子供にお墓参りには来てほしい、疎遠になりたくないと思っている。
・全体の約40%以上の人が、お墓参りに行きたいけど行けておらず、特に子供世代の30代では、その割合が過半数にのぼる。
・全体の約3人に1人がお墓の管理を行えず、“墓じまい”を検討。
・納骨堂のイメージに対しては、「天候に左右されないので便利」「除草などの管理が不要」が回答の上位にあがった。

以上の調査結果も受け、完全個室の納骨堂を提供する「瑞華院 了聞」では、送られる側、送る側、それぞれの気持ちを汲んだ新しい形の納骨堂として、周りに気兼ねすることなく、心地よい空間で故人と向き合うことができ、一家団欒できる空間“行きたくなるお墓”を目指すことが語られた。

また、多様化する供養に対応すべく、『宇宙葬』を展開する(株)SPACE NTKと紹介提携することが発表された。

取り組みと概要説明に続いて、施設の内覧会が行われた。

地下鉄「広尾駅」から徒歩3分の場所にある「瑞華院 了聞」は、エントランスをくぐると都会の喧騒を忘れさせる静寂の中で限りなく上質を求めた施設が広がっている。

内覧会では、サービスや料金が異なる各参拝室が紹介されたが、永代使用料800万円(護持会費年間8万円)のプランでは、最上級の参拝室が利用可能で、「銘板彫刻」「法要時手数料無料」などの特典が含まれ、専用ラウンジを優先的に使用することも可能。

最上級の参拝室の一つ「天満月(あまみつき)」では、750kgある玄武岩が周囲の庵治石(あじいし)とともに重厚な印象を与え、ひときわ静寂な雰囲気を作り出している。生花はすでに活けられているので持参しなくても参拝でき、自宅の仏間のような佇まいの畳の間などもある。

担当者に聞くと利用に際して予約は不要とのことだったので、思い立ったときに気軽に訪問し、静かな空間で故人と対面することができる。

永代供養墓プランなどもあるので、供養の形が多様化する中、納骨堂の利用も検討してみてはいかだだろうか。