ドイツ・メルヘン街道にあるシュタイナウ(Steinsu)はグリム兄弟が少年時代を過ごした町です。山に囲まれ、町なかをキンツィヒ川が流れる閑静な町で、メインストリートの「グリム兄弟通り」にはドイツらしい木組みの家が立ち並びます。

中には、グリム童話の有名なシーンが描かれた家もあり、訪れる人の目を楽しませてくれます。

シュタイナウでぜひ訪れてほしいのが「グリム兄弟の家(英語 Brothers Grimm House/ドイツ語 Brüder Grimm Haus)」。1791年から5年間、グリム兄弟が両親とともに暮らした家です。

グリム兄弟の兄ヤーコプ・グリムが6歳、弟のヴィルヘルム・グリムが5歳のとき、方伯の執行官の職に就いていた父親が生まれ故郷であるシュタイナウに転勤となり、裁判所と官舎を兼ねていたこの館に移り住みました。グリム兄弟が暮らした建物として唯一完全な形で残っているこの家は、1998年に博物館として公開されました。

かつて少年だったヤーコプとヴィルヘルムとヤーコプが駆けまわったであろう庭には、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家があります。中に入って記念写真を撮ることもできますよ。

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