日本人のファストフードの1つとして昔から愛されてきたメニューの1つといえば、蕎麦。

かつては粒のまま蕎麦のおかゆにしたり、粉にしたものを練って団子状にしたり、蕎麦粉を水で溶いて焼いて食すなどしていたそうだが、安土桃山時代ごろにいまの蕎麦切りというスタイルの蕎麦の味わい方が生まれたのだという。

現在では日本全国で美味しい蕎麦を味わえる名店が存在しているが、今回はそんな名店の中から岐阜県岐阜市にある、本当はお店を教えたくないほど、素晴らしいお店をご紹介しよう。

お店の名前は「そば切り すず野」だ。 

・凛とした佇まいのお店、それが「そば切り すず野」

日本で唯一の皇室御用の鵜飼が存在する長良川。

科学技術の発達による恩恵を受ける以前の時代は、長良川は物流の拠点でもあり、そして川から取れる食料などの恵みの恩恵を受ける豊かな資源であり、気象条件によっては災害を生み出してしまう原因でもあった。

長良川の川湊を中心とした街が形成され、その川に隣接した金華山には岐阜城が築かれ、城下町へと発展を遂げていったその場所には、長い歴史が育まれていく。

特に、長良川の鵜飼は織田信長によって、鵜飼を見せることによって賓客を接待する「観光・観賞の場」として発展させ、今にその歴史は受け継がれているのだ。さらに、鵜飼によって捕れた鮎を「鮎鮨(あゆずし)」にして徳川将軍家に献上するために使われていた道は、御鮨街道(おすしかいどう)とも呼ばれ、今なお町屋が点在し、今にその歴史を伝えている。

そんな御鮨街道に鎮座しているのが、今回ご紹介する「そば切り すず野」だ。

夜になるとより雰囲気が素晴らしい御鮨街道を歩いていると、どこからか出汁の香りが漂ってくる。その魅力的な香りに誘われるように暖簾をくぐると、素晴らしい蕎麦に出会うことができる。

・何を食べても絶品、それが「そば切り すず野」
こちらのお店では様々なメニューが存在するのだが、そのどれを味わっても非常に美味しい。

そのため、メニューを隅々まで確認した上で、自分好みのコースのような仕立てで味わっていただくことをオススメしたい。

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