そして特筆すべきは、この醸造所を、醸造家がたった一人で切り盛りしているということ。ビールを仕込むのも、パブでグラスを注ぐのも、すべて一人の手による。穏やかで誠実な人柄の醸造家が、一杯一杯に心を込めて向き合っている、そのことを知れば、味わう一杯の重みも、また格別なものになるだろう。
・「ビールは造られた場所で飲むのが一番」という哲学
「こぼこぼ」のビールには、造り手の明確な哲学が貫かれている。
それは、「ビールは、造られた場所で飲むのが一番美味しい」という信念。輸送による振動や時間の経過は、繊細なビールの品質を損なってしまう。だからこそ「こぼこぼ」では、地下のタンクから、振動を最小限に抑えて、できたてのビールを直接注いでくれるのだ。
さらに、発酵を終えたビールは、酵母とともに低温で約3週間じっくりと熟成。この手間をかけることで、味わいに丸みが生まれ、炭酸も柔らかくなるという。大量生産では決して真似できない、小規模な醸造所だからこそ実現できる、繊細な造りだ。
そんなこだわりが実を結び、「こぼこぼ」のビールは、ジャパン・グレートビアアワードでメダルを獲得。特に看板の「ペールエール」は、2020年に見事金賞に輝いている。まさに、全国に認められた実力派のクラフトビールなのである。
・個性豊かなラインナップ
「こぼこぼ」の魅力を存分に味わうなら、ぜひ挑戦したいのが、数種類を少しずつ味わえる飲み比べ。個性豊かなビールたちを、じっくりと飲み比べていくのは、至福のひと時だ。
金賞に輝いた看板の「ペールエール」は、オレンジやグレープフルーツを思わせるホップの華やかな香りと、心地よい苦味が魅力。クラフトビール好きなら、まず味わっておきたい一杯だ。
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