首都ハルツームのバシャール大学病院で患者の体内から摘出した銃弾。銃創は同病院で最も多い症例のひとつだ＝2024年5月13日 © Ala Kheir/MSF
2023年4月から内戦が続くスーダン。国軍と準軍事組織「即応支援部隊（RSF）」およびその支援組織が、全土で凄惨な暴力を振るう。市民の保護体制は崩壊し、無差別の攻撃、拷問、性暴力にさらされている。医療従事者や医療施設への攻撃も繰り返され、市場や住宅も破壊されるなど、内戦は壊滅的な被害をもたらしている。国境なき医師団（MSF）はこのたび、患者やスタッフから聞き取った証言をまとめた報告書『人びとに対する戦争―ス…
