世界にはいくつも「人生で1度は見たい絶景」があります。
人生で1度は見てみたいといわれる中米・ベリーズのブルーホールに、白と青の巨大な空間が広がるボリビアのウユニ塩湖や、アドリア海の真珠とも呼ばれる美しい街・クロアチアのドブロブニク、世界の湖岸で最も美しい街と呼び声高いオーストリアのハルシュタット、世界一美しい霊廟と呼ばれるインドのタージマハル、世界最大の珊瑚礁が美しいオーストラリアのグレートバリアリーフ、南米パタゴニアのフィッツ・ロイで味わう奇跡の朝日、巨大な岩が奇妙で壮大な景観を作り上げているアメリカ・アリゾナ州の「ホースシューベンド」、世界で最も美しい墓地と呼ばれているクロアチア・ザグレブの「ミロゴイ墓地」などなど、絶景といわれるスポットを数え上げればきりがありません。
そんな無数に存在する世界の絶景の中から、今回は、イタリアが誇る世界遺産チンクエテッレ(イタリア語で「5つの村」)の1つ・リオマッジョーレの街並をご紹介しましょう。
リオマッジョーレの始まりは言い伝えによれば8世紀頃。海を渡ってきたギリシャ人がこの地に住みつき集落を形成、13世紀にはジェノヴァ共和国の傘下となります。
リオマッジョーレの人々は、敵国からの侵入を防ぐため、街に細い路地を入り組んだ形で造り上げていきます。この地には平地がないため断崖絶壁のような場所にへばりつくように建物が形成されています。
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