そして麺だが、非常にモチモチとしており、緩やかにウェーブのかかった平打ちの麺となっている。
このモチモチのウェーブのかかった平打ち麺の食べ応えが非常に素晴らしく、野菜のシャキシャキとした食感とのコントラストは食べていて楽しく、そして嬉しくなる。
たっぷりのもやし、白菜、豚バラと一緒に美味しい平打ち麺とそれらをまとめあげる優しいスープの味わい。
それらが三位一体(さんみいったい)となった湯麺(タンメン)は、まさに東京で味わえるタンメンの中でも最高峰の1つと言っても過言ではないのだ。
・「おけ以」に来たら味わいたい、「ギョウタン」
もちろん湯麺(タンメン)だけでも充分に美味しくて満足度は高いのだが、こちらのお店の名物は餃子である。
そのため、お腹に余裕があるのであれば、餃子もオーダーしておきたい。もし可能であれば、こちらのお店に通う常連と同じく、ギョウタンとオーダーしてみるのも良いかもしれない。こちらのお店の常連さんは、湯麺(タンメン)と餃子を一緒に頼むことを「ギョウタン」と略すのだと言う。
1日1000個以上の餃子が焼き上げられ、多くの人々を魅了し続けているのが「おけ以」の餃子は、どちらも厳選した素材から作られている。
たっぷりの餡は、粗挽きの豚バラに白菜、ニラを加え、塩と胡椒で下味をつけたものをさらに一晩寝かせたうえ、全体がしっとりとなじんだことを確認してから皮で包むというこだわりよう。
さらに包まれた餃子は冷凍庫で数時間寝かせて水分を飛ばすという手間の掛け方。
そして焼き上げは、まずは湯を張った専用の鉄鍋へ餃子を並べ、強火で水分を蒸発させながらじっくりと餡に火を通すのだという。
そして焼き上げの最後は、厳選された大豆油で表面をパリっと仕上げることで、中はジューシーでありながら、外側はパリッと仕上げるという、まさに「おけ以」の餃子が出来上がるのだ。
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