ロイヤル・ミューズに展示されているなかでも圧巻なのが、見学順路の最後に登場する「ゴールド・ステート・コーチ」。250年以上前にジョージ3世のために造られたもので、1820年のジョージ4世以来、歴代の王・女王の戴冠式で使われてきた現役の盛装馬車です。

すでに見てきた馬車の数々もじゅうぶん豪華なものでしたが、この「ゴールド・ステート・コーチ」の壮麗さは群を抜いています。

力強さと繊細さをあわせもつ彫刻の数々で覆われたこの馬車は、制作に2年が費やされたそう。ほぼ全面が金箔で覆われていて、250年前に造られたとは信じられないほどピカピカに輝き、見るものを圧倒します。

このステート・コーチが前回使われたのは、2002年のエリザベス女王即位50周年を記念して、女王とエディンバラ公がセントポール大聖堂の収穫感謝の礼拝に赴いたときのことでした。

映像や写真で見ることはあっても、なかなかその実物を見る機会の少ない王室の馬や馬車の数々。

日本語のオーディオガイドを借りてさまざまな背景を学びつつ、じっくりとその華麗なる世界を堪能してはいかがでしょうか。

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