コソボの首都が、60万の人口を抱えるプリシュティナ。オスマン朝時代のイスラム建築や、社会主義時代の無機質で巨大な建造物、奇抜な現代建築などが混じり合い、独特の町並みを形成しています。
マザー・テレサ大通りの北側には旧市街が広がり、トルコ風のモスク「ファーティヒ・ジャーミヤ」や、コソボ博物館など、プリシュティナを代表する観光スポットが点在しています。
しかし、プリシュティナで最も面白いのは、歴史的建造物や博物館ではなく、アジア的な雑多さに圧倒されるオールドマーケットかもしれません。
ファーティヒ・ジャーミア周辺に広がる昔ながらの市場には、野菜や果物はもちろんのこと、食器などの日用品から衣類、タバコ、コソボグッズまで、あらゆるモノがごちゃ混ぜになったカオスの世界。
両側に露店が並ぶ道路を、たくさんの買い物客や台車、さらには自動車までが通り過ぎていく混沌とした風景を見ていると、アジアの市場に迷い込んだような気分になります。しかし、これも紛れもなく「ヨーロッパ」の風景なのです。
ヨーロッパの先進国に比べるとまだまだ観光客が少ないこともあって、コソボの人々は外国人に興味津々。地元の人々との楽しい交流が待っていることでしょう。
・古都プリズレン
オスマン朝時代の美しい町並みが残るのが、コソボ南部に位置する古都プリズレン。
ローマ帝国やセルビア王国、オスマン帝国、オーストリア=ハンガリー帝国など、さまざまな勢力に支配されてきた複雑な歴史から、異文化と異民族が混在するエキゾチックなムードが特徴です。
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