外から見るだけでも大迫力ですが、この内部には目を見張るばかりの独特の芸術世界が広がっています。ドーム内は、地界、人間界、天上界の3つの世界に分かれていて、最も圧巻なのがドーム内のホールに表現された人間界。

淡いピンクを基調とした空間には、龍の姿をした2つの大階段がダイナミックにうねり、天井にはめこまれたカラフルなステンドグラスが彩りを添えています。

そして、よく見ると龍や熊、象などの動物、神像、壁などは、陶磁器の破片のほかに、スプーンやお椀などの完成品を並べて装飾されています。

破片を並べて色や模様を付けるのは世界各地でよく見られますが、すでに出来上がった陶磁器を使うのは斬新。タイの伝統工芸品であるベンジャロン焼と、中国から輸入された陶磁器が使われているといいます。

離れて見ると、力強くダイナミック。近づいて見ると、繊細でゴージャス。色鮮やかな陶器の数々による表現豊かな装飾は、見ていて飽きることがありません。

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