「すき家」は、日本全国に2000店舗近くを展開する店舗数日本一の牛丼チェーン。近年、早い・安い・ウマいを象徴する日本の牛丼文化が海外でも広まりつつあります。

すき家は、中国やタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、台湾、ブラジルなど海外にも進出しており、日本の「GYUDON」人気を世界に広めつつあります。

なかでも、タイは日本を代表する牛丼チェーン「すき家」と「吉野家」の両方が進出している日本食激戦区。日本を訪れるタイ人が増えつつあることもあって、現地の人々のあいだで「本物の日本食」へのニーズが加速しています。

そんなタイにすき家が進出を果たしたのは、2011年のこと。バンコク郊外の大型ショッピングセンター「シーコンスクエア」にタイ1号店を出店して以来、バンコクやパタヤ近郊を中心に店舗を増やしています。

タイですき家の牛丼が評価されているポイントは、牛肉が柔らかく、お米がおいしいこと。その一方で、タイではあまり牛肉を食べる習慣がないことから、鶏丼や豚丼、うな丼など、牛丼以外のメニューも充実させています。

もうひとつ、タイのすき家を語るうえで欠かせないのが、日本のすき家にはないメニューがたくさんあることです。タイのすき家のキャッチフレーズは「TOKYO BOWLS & NOODLES(東京の丼ものと麺)」。

日本のすき家には、通常うどんやラーメンなどの麺料理はありませんが、タイのすき家は「牛丼屋」であり「ラーメン屋」でもあるのです。

筆者は、日本にはないタイのすき家ならではのご当地メニューを求めて、すき家ゲートウェイエカマイ店 (Sukiya Gateway Ekamai)にやってきました。

BTSエカマイ駅周辺は、バンコク在住日本人も多いエリア。日本をコンセプトにした駅直結のショッピングモール「ゲートウェイエカマイ」には、日本食レストランはじめ、日本関連のお店が数多く揃っています。

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