ビットコイン(BTC)は、23日午前8時半頃から上がり始め、96万円前後を維持している。現在の取引価格は95万9503円で前日から8.6%上昇した。イーサリアム(ETH)は6万8516円で、前日から4.7%上昇。リップルは(XRP)は93.34円と前日から0.6%上昇の横ばいの水準で推移している。

先週から続く上昇トレンドで、ビットコインは堅調に上昇。主要アルトコインも軒並み上昇し、なかでも、ビットコインキャッシュ(BCH)は、現在の取引価格が14万3663円で前日比16.8%と急騰。これには、世界最大級のマイニングプール「Antpool」がBCHの収益の一部の12%をバーンしたことが価格高騰の要因と見られている。17日以来、ビットコインは20日に90万円代に回復し、その後も好調。この1週間で86万円から96万円のレンジ相場で取引されている。

23日の主な仮想通貨ニュースとしては、日本の仮想通貨交換業者16社による新たな自主規制団体「日本仮想通貨交換業協会」が発足。今後、金融庁に自主規制団体としての認定を申請し、仮想通貨業界の透明性を高める狙いだ。金融庁から正式に認可されれば、仮想通貨に対する不安心理も払拭され、ユーザー人口の増加や、市場の拡大が期待される。

交換業者16社による仮想通貨の自主規制団体が発足 金融庁に認定申請へ

https://www.sankeibiz.jp/business/news/180421/bse1804210500003-n1.htm

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、ほとんどが上昇か横ばいという堅調な価格変動であったが、Game.com(GTC)のみ-27.65%と大きく値を下げた。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額25位のバイトム(BTM)だ。伸び率は23.07%を記録した。取引価格は1BTM=118.14円となっている。

バイトムは仮想通貨などの「デジタル資産」と不動産・債権金などの「原資産」をバイトムのプラットフォームを通して結びつけ、デジタルと現物の資産を登録、交換、流通など相互に作用させるプロジェクトとして開発がスタートしている。

大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額107位のディセントラランド(MANA)。伸び率は27.11%、取引価格は1MANA=16.02円となっている。

MANAは「ディセントラランド」と呼ばれるVR(バーチャルリアリティ)のゲーム内で使われるコイン。ユーザーは、このコインを使えば、ディセントラランドの中で土地の売買やショッピング、カジノなどを現実世界と同様に楽しむことができる。ゲームは開発中だが、昨年の12月から順調に価格が上昇し、国内外で保有者が増えてきている模様だ。

先週から、ビットコインを中心に上昇を続けている仮想通貨相場。短期的には底値を脱し、市場は回復しつつあると見る向きも多い。23日夕方以降も、緩やかに上がっている。今週はビットコインの価格も100万円に届くかが焦点となる。