最愛の夫を亡くしたヴィクトリア女王は悲しみに暮れ、完成したホールにアルバート公の名を冠しただけでなく、階段の手すりや壁など、館内のいたるところに彼のイニシャルを表す「A」の文字をデザインさせました。
さらには、ロイヤル・アルバート・ホールの向かいにあるハイド・パークに黄金色に輝くアルバート公の豪華な記念碑を建立したのです。
アルバート公は完成したホールを見ることはできませんでしたが、館内にはヴィクトリア女王とアルバート公の胸像が並んで飾られています。
かつてヴィクトリア女王はこの階段から王族の控え室へと向かいました。ドレスアップした小柄な女王が歩きやすいようにと、階段の幅はとても狭く造られています。
ヴィクトリア朝の家具が配置された王族の控え室は、思ったよりもシンプルで機能的。壁には歴代の王族の写真が飾られています。
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