ストーブの背後の壁が剥がれて中の石や木材がむきだしになっているのが印象的。
「ルターが聖書の翻訳を手掛けていると悪魔が現れ、驚いたルターがインク壺を投げつけると悪魔が消えた」、という伝説があります。観光客がそれらしきシミがある部分の壁をはがして持ち帰った結果、このようになってしまったのだとか。
「いかにも」という古さを感じさせる一方で、現在では木の壁をスクリーンにしてさまざまな文字やインクのシミが投影されるという粋な演出も取り入れられています。
帝国追放という厳しい状況に置かれながら、市民社会のよりよい発展に向けて自らの信念を貫いたルター。
ヴァルトブルク城を訪れるなら、華やかな部屋の数々だけでなくこの簡素な小部屋にも注目して、ルターの生涯とその功績に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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