2018年6月18日大阪北部で震度6の地震が発生、残念ながら5名の尊い命が失われてしまった。本当に悲しい。心からご冥福をお祈りいたします。合掌
日本に生きてる限り「地震」という、われわれの日常を一瞬ですべて破壊する自然災害とは常に隣り合わせにいる。日本が背負った宿命ともいえると思う。
その昔はこれは神々の怒りだぁとばかり、ひたすら祈祷をし、その怒りを鎮めようとしてきた。オレがガキの頃なんかは、これと大して変わらねぇなぁと思ったモンだ。
しかし、特に今回の地震では、過去の震災から学んだことが、多く活かされてると思った。
まずは火事がほとんど起きなかったこと。これは被害が最小限に済んだ大きな要因だと思う。
「地震はそんなに大したことないけど、そのあとの火事でみんなやられた」これは大正9年の関東大震災を経験した、オレの婆ちゃんの話だ。この人、またこのあとに東京を焼き尽くした東京大空襲をも経験してきた明治女、さすがに強い人だった。この婆ちゃんから何度も聞かされたことが、火の怖さだった。
今回の震災では、大阪ガスの地震対応のシステムがうまく機能したことが、火事の発生を最小限に抑えたと聞いた。
ちょっと前まで「地震だっ!火を消せ!」なんて標語があったけど、そんな実際にできるかどうか解らないチマチマしたことより、地震発生と同時に元を止めちまえば火事が起きるリスクは極端に下がる。
ただその代わりガスの復旧が遅れたらしいが、火事が起きるよりはるかにマシだ。火事が同時多発的に起きてしまえば、人間の力など無力だ。火はすべてを焼き尽くすまで暴れまわる。その火事を未然に防いだことはもっと広く発信されるべきだろう。
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