イギリス人が大好きなパブはお酒を飲むだけでなく、昼間は家族連れでファミレス代わりに、社交の場として、スポーツ観戦の場としても、イギリス人の生活に欠かせない存在です。特にイギリス人の男性は、家を購入する時『家の近くに常連になれるような雰囲気のいいパブがあること』を条件とする人も多いほど。

夏の夜や週末ともなれば、店内から溢れ出た客が歩道で立ち飲みし、誰もがグラス片手にリラックスした様子でお酒を楽しんでいます。

そしてたいていのパプはイギリスらしく花で飾られ、特に夏は華やかさを増します。

そんな中で、ロンドン一フォトジェニックなパブとして知られているのが、「ザ・チャーチル・アームズ(The Churchill Arms)」です。

チャーチル・アームズが位置するのはロンドン中西部のノッティング・ヒル駅(Notting Hill)から徒歩約4分ほどのところ。

第二次世界大戦当時、イギリスを戦勝国へと導いたウィンストン・チャーチル元首相の名を冠したこのパブ。公式ウェブ・サイトによると、1750年に建てられており、ロンドンに現存するパブの中でも最も古いもののひとつなのだとか。1800年代当時にチャーチルの祖父母が通っていたことから、第二次世界大戦後に現在の名前に改名されたそうです。

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