辻元の事務所は今回の武容疑者逮捕について、「見解はない。ご指定の人物、団体から献金を受け取った事実はありません」(『週刊朝日』2018年8月31日)と答えている。あたかも交流がないかのごとき言い草である。前出の1000万は収支報告に出ていないから証明しようがないと踏んでいるのか。ものは言いようである。関西生コンからの献金は表に出ていなくとも、武グループ(正確には経営者のための交渉窓口)の「大阪兵庫生コン経営者会」からは平成26、27両年分に献金を受けたことが収支報告書に記載されている。
関西生コンと関係があるのは、辻元ばかりではない。社会民主党・福島瑞穂議員も今年2月『週刊文春』(文藝春秋社)に17年1月14日の同支部の新春旗開きに挨拶に訪れたことを報じられている。同団体は社民党の支持団体でもあるので、今回の件について国会議員として見解を伝えるべきだろう。
弱者の味方を謳っていたリベラル議員や労組が、まっとうな企業から恐喝した金を活動資金とする構図には呆れるばかり。さらに、大手マスメディアは”反安倍無罪”とばかりに報道を放棄する始末。「国民は納得してない」と、国会の進行を妨げてまで政権の問題を追求し続けた辻元議員には、ぜひ国民が納得するまで武建一ならびに関西生コンとの関係を説明してもらいたいものである。