グローバルに仮想通貨取引事業を展開するフォビ・グローバルの子会社フォビ・ジャパン・ホールディングスが12日、仮想通貨取引所ビットトレードを買収し、日本での取引サービスを拡大する計画であることが明らかとなった。ビットトレードは金融庁に登録済みの仮想通貨取引所であり、日本仮想通貨交換業協会のメンバーでもある。

ビットトレードの発表によれば、同社の親会社であるFXTFアセット・インベストメンツ・プライベイート・リミテッドの株主であったチェン・リェ・メン・エリック氏から、フォビ・ジャパン・ホールディングス代表のクリス・リー氏に、株式が100%譲渡されるという。フォビの世界的な事業基盤と、チェン氏の世界的なネットワークを通じて、日本最大級の仮想通貨プラットフォームに拡大し、将来的には世界的なサービスの展開を目指すとみられている。

同発表に際し、クリス・リー氏は「これは始まりに過ぎないが、ビットトレードの経営陣と共に、ビットトレードを日本の仮想通貨市場において圧倒的な企業に成長させていく」とコメントしている。

中国では、今年1月より仮想通貨取引の取り締まりを強化する方向を示しており、海外の仮想通貨取引所への中国内からのアクセスをブロックするといった方針を掲げている。このため、フォビなどこれまで中国国内で運営してきた大手仮想通貨取引所は、海外へ拠点を変えるという流れが生まれている。