近未来都市バクーの象徴が、2007年に着工し、2012年に完成した「フレイムタワー」。火の国アゼルバイジャンを表す炎をモチーフにしており、曲線美が美しい3つのビルからなっています。

高さは182メートルと、東京の高層ビルに比べるとやや控えめながら、高台に建っているため実際の高さ以上の迫力があります。昼は青みがかった銀色に輝き、夜にはアゼルバイジャンの国旗色や炎の赤などにライトアップされ、さらに幻想的な姿に。

バクー市内のあちこちからその姿を見ることができますが、ケーブルカーに乗って高台に上れば、すぐ近くからその威容を目の当たりにすることができます。

・ヘイダル・アリエフ・センター

バクーを象徴するもうひとつのモダン建築が、2012年に完成したヘイダル・アリエフ・センター。新国立競技場の建設をめぐって日本でも話題になったイギリスの女性建築家、ザハ・ハディド氏が手がけた建物で、アゼルバイジャンの前大統領の名を冠しています。

直線を使わず、流れるような曲線づかいが印象的なフォルムは、「過去と未来の融合」を表現。360度、見る角度によってまったく異なる表情を見せてくれます。

内部にはミュージアムやコンサートホールなどがあり、アゼルバイジャンの歴史や文化を紹介する展示や、時期によって入れ替わる美術展などが楽しめます。

・海岸公園

バクーは世界最大の湖、カスピ海に面した都市。市内中心部の海岸沿いには、弧を描くようにして海岸公園が広がっており、開放的なムードとともに散策が楽しめます。

公園内にはカフェや観覧車もあり、地元の親子連れやカップルにも人気のスポット。2010年には、ショッピングモール「Park Bulvar」がオープンし、ショッピングもできるようになりました。

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