ポーランドは世界一の生産量を琥珀の産地として知られ、バルト海沿岸のグダンスク周辺が琥珀産業の中心地。この地域の歴史と文化の一部であり、富の源泉でもあった琥珀の展示は、この地域ならではのものといえるでしょう。
中城の見学を終えたら、いよいよ厳かな雰囲気漂う高城へ。
マルボルク城における宗教的な役割を担っていたエリアで、城の最も大切な宝物が隠されているかのようなたたずまいに圧倒されます。
高城の中庭には井戸があり、井戸のてっぺんにはヒナにエサをやるペリカンの像が設けられています。キリスト教世界において、ペリカンはキリストの血の償い、犠牲のシンボル。
このように、広大な城内の装飾それぞれに意味があり、一つひとつをじっくり見ていると一日かかっても見きれないほどです。
高城内にある教会は、レンガの内壁が半ば朽ちた状態ながら、聖人の彫刻や壁画が美しい荘厳なる空間。戦災を受けながらも、堂々たる姿を取り戻した城が経てきた数百年という時間の重みをひしひしと感じます。
城内を観光したら、川に架かる橋を渡って対岸からのマルボルク城を眺めるのを忘れずに。川沿いにひっそりとたたずむ城の風景は、ここだけ時が止まっているかのようで、ひときわ幻想的です。
駆け足で周ってもゆうに2~3時間はかかってしまうマルボルク城。この城を訪れる際にはたっぷりと時間をかけて、中世そのままの壮大なる城の世界を楽しんでください。
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