■日韓関係を悪化させた”立派な人たち”の正体?

今や日韓両国には様々な問題が存在します。その多くは相手側の反日教育と、捏造・修正された歴史教育に起因するもので、前述した通りの歪んだ愛国教育の賜物だといえます。常識ある対話が可能ならば互いに理解し合い、解決に向ける事も可能でしょう。これだけ地理的にも近いのですから「友好的関係が築けたら」と期待するのも無理は無い事です。

しかし、そんな隣国に対して我が国に漂う拒絶感と疲弊感は、単に好き嫌いでの「嫌韓」や「今は駄目でも将来的には」と希望的な「離韓」をとっくに越えた「疲韓」と表現するのが適切に思えます。

民族的な思考の”絶望的な相違”と”歪な反日”がある以上、いくら努力して対話しようとも互いに平行線を辿るばかりです。つまり会話が成り立たないのです。現実問題として2国間で締結された条約は「微用工裁判」「慰安婦問題に関する合意」と立て続けに反古にされました。

これ迄は我が国が折れ、相手の面子を立ててきました。が、果たして本当にそうなのでしょうか? 直接交渉する政府や、官僚の関係者は早くから「面倒くさい相手」と解った上での対応を余儀なくされていたはずです。

昔から朝鮮では「泣く子は餅を一つ余計に貰える」という諺があります。要はゴネたらゴネただけ得をするという考え方なのです。そんなメンタルを持つ相手との交渉なんて…考えただけでも面倒くさい事です。それこそ「余計に餅を与える」事で面倒な場面をやり過ごすしか無かったのではないでしょうか。

すると、さあ大変! ”泣く子”は更に”餅”を要求してきます。こちらが折れ、妥協した事への感謝だとか、ゴリ押しした自身を恥じるなんて事は一切有りません。

こんな事が戦後からずーっと続いてきたのだとすれば… 玩具売り場で泣き喚く子供を叱らない親が悪いのと同様、我が国にも責任の一端は有るのかも知れません。

今や我が国のみならず、世界中が「嫌韓」となり「離韓」や「疲韓」に突き進む中で【日韓協力委員会】の渡辺秀央元参議院議員は、両国の冷えきった関係改善に向け「歴史問題を念頭に日本側が数十倍努力しなければならない」と発表しています。

何? 意味が解りません! なぜ我が国が? 「何を・何のため・どの様に?」数十倍努力せよというのでしょう。今回は数十倍でも次は数百倍の努力が必要になるとでも? …もう、考えるだけで疲れてきます。

こんな人たち、恐らくは立派な人たちなんでしょう、日韓関係を性善説に基づいて考える人たちが、ある意味両国の関係をダメにしてるのではないかとも考えます。

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