■保守オピニオン誌が抱える”先鋭化リスク”と”消化不良”

所謂特亜三国の愛国が即ち「反日」である事は今日多くの日本人の知るところです。反って我が国はどうでしょうか。嫌韓・嫌中を声高に日章旗を振りかざす事は「愛国心」の発露とは少々違う気がしないでもありません。かといって経済優先、国益のみ追求する事も違う気がします。

小学館の【SAPIO】誌が来年早々、不定期刊行となるとの事で、事実上の休刊という見方もされている様です。

SAPIOをはじめとする保守系オピニオン誌は嫌韓・嫌中を機に、より先鋭化に向けて舵を切らざるを得ない状況にありました。それは今日の我が国を取り巻く状況からも十分に理解できます。当然の事ながら、憤りを感じている読者を、納得させ得る内容はより過激なものです。

ところが雑誌が先鋭化すると出版社の抱えるリスクも比例して大きくなります。最近では「新潮45休刊問題」が記憶に新しいところです。

オピニオン誌として右派・保守的なスタンスを明らかにすると、もう片方の左翼勢力からの批判や攻撃に曝されます。そのリスク回避は論調・編集方針の穏健化へ向かう他に無いでしょう。しかし、そうなれば読者は消化不良を起こします。

『リスクを負いたくは無し、然りとて読者離れは困る』といったところでしょうか。今後、収支とリスクを見合わせた結果、休刊を選択するケースが出てくる事もあるでしょう。

そんな事を一向に意に介さない肚の据わった出版社もありますが、大なり小なり出版社はこの問題と向き合わざるを得ない状況なのです。そしてそれは世間をして「極右出版社」との誉高い(笑)! 青林堂でさえも同様なのです。

反日パヨク勢力からの言葉狩りはし烈を極めており、幾多の裁判を抱えながらも言葉使い、表現方法に頭を痛めているのが現実です。

我が国の表現の自由・言論の自由は「ヘイトスピーチ」の烙印一つで消し飛んでしまう程に脆いのです。所謂保守系の出版物の売り上げ低下も案外そこに起因するのかもしれません。

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