ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションやプロトコルの開発を手がけるGaudiy(東京都・杉並)は15日、毎日新聞社らが経営する「毎日みらい創造ラボ」、ジャフコ、gumi会長の國光宏尚氏、メディアドゥホールディングス取締役の山本治氏らから、シードラウンドでの資金調達を実施したと発表した。なお、資金調達額は非公開としている。

発表によれば、Gaudiyは2018年5月に設立されたブロックチェーン企業で、ブロックチェーン技術を応用したプロトコル、アプリケーション開発、コンサルティング事業を行っている。現在、ブロックチェーンを活用したコミュニティプラットフォーム「Gaudiy」の開発と、どんなプロダクトでも簡単にトークンエコノミーを実現可能にする「Gaudiy Blockchain protocol」のプロトコル開発を手がけているようだ。

今年1月22日には、毎日新聞社と共同で、ブロックチェーンに関する研究開発を行う「毎日新聞ブロックチェーン・ラボ」を発足。また、2月1日には博報堂DYホールディングスの博報堂とも、ブロックチェーンとコミュニティに関する共同研究を開始したと発表している。

2月9日にβ版を公開したプラットフォーム「Gaudiy」は、独自の通貨を起点としたプロダクトやサービスの熱狂的なファンコミュニティを作ることができるツールだという。「Gaudiy」内では、コミュニティ独自の通貨が発行できるだけでなく、ユーザー同士でのチャット設計や、運営者の運用コストを削減することができる報酬設計などを行うことができる。また、同社が持つノウハウやデータを元に、同社が直接コミュニティ運営のサポートやコンサルティングなども行うようだ。

発表に際し、毎日みらい創造ラボの代表取締役社長である岩澤武夫氏は「Gaudiyが持つ技術力と柔軟な発想に、これからの世の中を変える可能性を感じた。今後、毎日新聞社としても、広報や事業戦略面でも積極的にサポートしていければと考えている」とコメント。

また、メディアドゥホールディングス取締役の山本治氏は、「ブロックチェーン業界というとても難しい挑戦だが、Gaudiyなら大きく世界を変えるのではないかと思わせる程の魅力を感じた。Gaudiyはまだ経験が浅く若い組織なので、ファイナンスや経営実務など、非常勤CFOの形で経営をサポートしていきたい」と述べている。