日本最大級の Q&A サイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴは、みなし仮想通貨交換業者として仮想通貨取引所の運営と広告サービスプラットフォームを開発するLastRoots社の第三者割当を引き受け、連結子会社化すると発表した。

オウケイウェイヴは持分法関連会社化の目的について、『「感謝経済」プラットフォーム
の拡大』と述べている。これは、同社が運営するサイト「OKWAVE」のユーザー同士や、企業等に提供している組織内メッセージングサービス「OKWAVE GRATICA」を利用するユーザー同士が、感謝の気持ちとしてサイト内トークン「OK-チップ」を贈り合うことができる仕組みを指している。さらに、ユーザーはそのチップを貯めることにより、企業等からの優待や特典を受けることができる仕様になっている。

同社は、LastRoots社が展開する独自仮想通貨「c0ban」を活用したブロックチェーンエコシステムによる広告事業や、仮想通貨取引所事業との協業が、この「感謝経済」プラットフォームの拡大に寄与すると判断し、今年1月29日に業務提携、同2月28日にはLastRoots社発行済株式の34.15%をSBI Ventures Two社より取得し、同社の持分法適用関連会社とした。

今回の発表では、今後、第三者割当引き受けによる連結子会社化により、同社の「OK-チップ」とLastRoots社の「c0ban」を「感謝経済」プラットフォーム上にて連携させたサービスの開発やマーケティング協業を進めていくとの意向を明かしている。また、同社として進めていた仮想通貨交換業の登録申請の意向を取り下げ、LastRoots社の交換業者登録に向けて注力するとしている。