米調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのリサーチ責任者で、ビットコイン強気派で知られる米著名ストラテジストのトム・リー氏が「現在のビットコインのフェアバリューは14,000ドル(約156万円)」とCNBCの看板ニュース番組「Squawk Box」で発言した。
トム・リー氏はかねてよりビットコイン価格について強気の発言をすることで知られ、昨年10月にはビットコイン価格が2018年内に2万ドル(当時約223万円)に到達する可能性があるなどとしてきたが実際の相場は低迷し、2019年に入ってからは「目標価格について尋ねられることに疲れた」と発言していた。
今回のフェアバリューについては、リー氏がビットコインのマイニング(仮想通貨の新規発行や取引承認に必要となる計算作業)のコストと伝統的なコモディティ商品の値上がりが根拠だ。リー氏は商品価格は強気市場にあるとき生産コストの2〜3倍であることが多いとし、現在1BTCをマイニングするコストは5,000ドルから6,000ドルと見積もっているため、2倍から3倍の間がフェアバリューであると発言した。
同じくファンドストラット社のマネージング・パートナー兼リサーチ責任者も、2018年から継続していた弱気市場は終焉を迎えると発言している。