昼夜人通りの絶えないロンドン随一のショッピング・ストリート「オックスフォード・ストリート(Oxford Street)」に建つビルの隙間にある路地の先に、レンガのオレンジ色と漆黒の壁のコントラストがスタイリッシュな「フォトグラファーズ・ギャラリー(The Photographers’ Gallery)」があります。

文化や社会における写真の役割や地位を確立させ、人々の理解を深め、さらに写真が社会に与えうる新たな考え方の原動力となることを目的として、1971年にイギリス初の公共ギャラリーとしてオープンした同ギャラリーは、2012年に現在の場所へと移転しました。

古いテキスタイル倉庫を2年かけて再開発し、ギャラリー、ショップ、カフェ、ワークショップ・スペースを備えた「The home of photography‎(写真の本拠地)」のうたい文句にふさわしい施設となって再オープンすると、建物のかっこよさに惹かれてふらりと訪れる人も多いそうです。

そして、通常は入場料5ポンドのところ、毎日午後5時以降は入場無料になるため、夕方になると仕事を終えた人々がふらりと立ち寄る人気スポットとなっており、特に木曜日は営業時間が午後8時までと、他の曜日よりも2時間長いため、仕事帰りでもゆっくりと鑑賞できます。

まずは最上階の5階まで上がり、1階ずつ階下へ降りながら進みます。

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