高さ80cmと小さく、触ろうと思えば簡単に触れるため、人魚像はこれまでに何度も、首を切り落とされたり、腕をもぎ取られたり、爆破されたりといった災難に見舞われてきました。そう聞けば、この物憂げな表情も意味ありげに思えてきます。
人魚姫像だけならあっという間に見終わってしまいますが、すぐ近くには、カステレット要塞やデンマーク唯一の英国教会である聖アルバ二教会などがあり、周囲のスポットとあわせて観光すると満足感がアップします。
・「世界三大がっかりスポット」はがっかりか?
日本でよくいわれる世界三大がっかりスポットの共通点は、いずれも「像」であるということ。知名度が抜群なだけに、ついつい期待しすぎてしまうものの、像なので見る以外の楽しみ方ができないうえ、サイズも予想より小さいということで、「がっかり」といわれてしまうのだと思います。
しかし、「世界三大がっかりスポット」には、それぞれにストーリーがありますし、周辺にも見どころがあります。確かに、像を見ただけでは不完全燃焼感が残るのは否めませんが、周辺のスポットや背後にあるストーリーと合わせて楽しめば、「がっかり」というほどでもない気がします。
何より、「世界三大がっかりスポット」といわれるからには、それだけ有名だということ。いくら「がっかり」といわれようと、マーライオン人魚姫像といった王道の観光スポットを見なければ、どうにもやり残した感じがあります。
アンコールワットやモンサンミッシェルのような壮大さはなくても、「マーライオンを見た」「人魚姫像を見た」という「気が済んだ感」にも十分価値があるのではないでしょうか。
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