靴を脱いで上がる店内は、畳敷きのワンフロア。山形県天童市発の家具ブランド「天童木工」の低座椅子が配置されていて、ラクに座れるのも嬉しいところです。京都の中心に、こんなにもくつろげるオアシスのような場所があったとは!

食事メニューにはお茶漬けやうどんなどもありますが、イチオシは地域の食材を使用した「京都定食」。旬の食材を使っているため、季節ごとに内容が異なります。

筆者がいただいたのは、服部食品の豆腐を使った白味噌麻婆豆腐がメインの定食。九重味噌の極上白味噌と、山田製油の白練りごまで仕上げた鶏そぼろが使われていて、中華風の麻婆豆腐とはまったく異なる和の味です。

それに、山田製油の白ごまと練りごまを使った小松菜の胡麻和えや、近清の漬物、舞鶴・野原産の肉厚わかめが入ったお吸い物、丹波産のコシヒカリがセットになっています。素朴でシンプルな内容ながら、一つひとつの素材にこだわっているため、家庭では作れそうで作れない、優しく、奥深い味わいが楽しめます。

食事は11時から17時まで。食事メニューのほか、あんみつやぜんざい、ぷりんなどのデザートもあるので、カフェとして利用してもいいでしょう。

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