ビットフライヤー・ホールディングスの完全子会社であるbitFlyer Blockchainと、専門特化型のウェブサイトを運営するイード、Tokyo Otaku Mode Inc、オタクコイン協会の4社は9日、ブロックチェーンを活用した翻訳プラットフォーム「Tokyo Honyaku Quest」の実証実験を開始したと発表した。

「Tokyo Honyaku Quest」では、世界中のアニメファンが翻訳家となって、アニメニュース記事の翻訳を行うことができ、翻訳された記事は正式な翻訳版として、翻訳者のIDと共にブロックチェーン上に記録されるという。翻訳者および翻訳の協力者には対価として独自トークン「HON」が付与され、「HON」はオタクコイン協会が発行するコミュニティ通貨「オタクコイン」と交換できるようにする予定としている。

同プラットフォームは、bitFlyer Blockchainが提供する独自のプライベートブロックチェーン「miyabi」を基盤とし、同社がアプリケーションの設計・開発を行う。また、翻訳される記事は、イードが運営する「アニメ!アニメ!」の日本語アニメニュース記事を対象としており、翻訳版の記事は新たに立ち上がる「アニメ!アニメ!」のグローバル版「Anime Anime Global」に掲載されるようだ。

パイロット版の「Tokyo Honyaku Quest」は今夏に公開される予定。これに先駆け、ネット上で翻訳者の応募を受け付けており、その中から選抜された翻訳者がパイロット版に参加できる仕組みとなっている。将来的には、アニメニュース記事に限らずあらゆるテキスト、言語に対応した、非中央集権的に運営される汎用的な翻訳プラットフォームを目指すとしており、動向が注目される。