1932年(昭和7年)といえば、日本放送協会(NHK)ラジオの聴取契約数が100万を突破し、全国でラジオ祭が開かれます。さらに現在ではラジオにお金を払うことは考えられませんが、ラジオの月額聴取料が1円から75銭に値下げされます。
また、当時の日本では初めて長瀬商会(現花王石鹸株式会社)によってシャンプーが発売されます。広告にはせめて月二回はシャンプーをつかって髪を洗ってください、と表示されており、こちらも現在とは風習が異なっていることがわかります。
それほどまでに現在とは異なる状況で、オーストラリアにはこのような巨大な橋が建造されたのです。
その後、1999年には、ニュー・サウス・ウェールズ州の遺産に登録され、さらに2007年にはオーストラリアの国の遺産にも登録されたシドニー・ハーバー・ブリッジは、シドニーのみならずオーストラリアを代表する観光スポットの1つとなっています。
実はこの橋、1932年の完成にも関わらず、橋自体の計画はその117年前の1815年でした。
政治的な理由などでなかなか建設が実行されず、正式に建設の実行を記念するセレモニーが行われたのは1923年でした。そして建設にあたり、土地の整備などでさらに時間が経過し、建設の開始自体は1928年でした。
1932年に橋が完成した完成した当時は、蒸気機関車が安全に橋を通過できることを確認し、その後、市民が利用できる橋として開通されました。
長きに渡ってシドニー市民に愛されてきたシドニー・ハーバー・ブリッジ。
コートハンガーをモチーフにして建造された巨大な橋は、そろそろ100年の節目を迎えようとしています。
もしオーストラリア・シドニーを訪れたのなら、この橋をぜひ近くでも、そして遠くからも、眺めてその歴史の移ろいに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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施設名 シドニー・ハーバー・ブリッジ(Sydney Harbour Bridge)
所在地 Sydney Harbour Bridge, Sydney NSW, Australia
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