オーストラリアは、実は8000以上の島々からなりたっている国である事をご存知でしょうか。

様々な島の中でも、最も有名な島の1つがタスマニア島。タスマニア島の大きさは北海道の約80%くらいの広さの島で、オーストラリア本土からは130キロ南にあります。

実はタスマニア島は、オーストラリアにおいても歴史のある島の一つで、オランダ人のアベル・タスマンが1642年に上陸したという記録が残っています。

その後、1803年には、オーストラリアからの植民が始まり、古い町は1800年代に作られていきました。

そんなタスマニア島は1つの島そのものがタスマニア州として成立しており、州都はタスマニア島の南にあるホバートという街におかれています。

実はこのホバートという街は、オーストラリアではシドニーに次いで2番目に古い都市。

天然の良港として知られ、かつて欧米列強が燃料や潤滑油として大量に使っていた鯨油(げいゆ)の原料として行っていた南太平洋の捕鯨基地として入植以降急速に発展した街。

その後、捕鯨を中心にアザラシ貿易や造船業などの中心地として、オーストラリアの近代化に欠かせない街として知られています。

今回はそんなオーストライアのタスマニア島にある「ホバート」の観光名所を3つほど厳選してご紹介しましょう。

1つ目は、ホバート空港から市内にバスや車などで必ず通るタスマン橋(Tasman Bridge)です。

全長は1,396メートルのタスマン橋完成したのは第二次世界大戦後の1964年。ピーク時には400人以上の人々が建設工事に携わったこちらの橋は、現在でも交通においてなくてはならない橋です。

2つ目にご紹介するのは植民地時代の歴史的建造物で、オーストラリアで最古のブルワリーであるカスケード醸造所。

建物が完成したのは1824年で、当時はイギリスのジョージ王朝(1714年から1830年)時代でした。

ゴシック様式の建物がとても印象的なこちらの醸造所は、現在でもオーストラリアで一、二を争うビールを作っています。

カスケード醸造所はオーストラリアで唯一、麦芽を製造する設備を持ち、その独特な味わいを生み出しており、オーストラリアで最も古くから醸造され続けているペールエールが特に有名です。

次ページ
  • 1
  • 2