そんな北海道を代表するお菓子メーカーの商品の中で、最も愛されているお菓子こそ、よいとまけです。
このお菓子が発売されたのは1953年(昭和28年)。
1953年(昭和28年)と言えば、NHKと日本テレビがテレビ放送をはじめ、初のスーパーマーケット「紀ノ国屋」が東京・青山にオープンした年で、第二次世界大戦から8年がたった年。
日本全体が徐々に復興に向かって突き進んでいる時代に、このお菓子は生まれました。
「よいとまけ」とは、製紙工場の木場で丸太を上げ下ろしする時のかけ声で、実際のお菓子はカステラの外側に苫小牧近郊の勇払原野に自生するハスカップのジャムを塗ったものです。
表面にジャムがコーティングされているので「日本一食べづらいお菓子・・・ でも、食べると美味しい」というCMでも話題になったそうです。
実際に味わうと、その美味しさに驚いてしまうかもしれません。
ハスカップの酸味がカステラの優しい甘さに絶妙なアクセントが加わっていて、このお菓子が50年以上も前に発売されていたとは思えないほど、鮮烈な美味しさを楽しむことができます。