なお、今年5月中旬頃にビットコインは史上3回目の半減期を迎える。半減期を境として、マイナーは獲得できるビットコインの量が半分になることから、半減期の前後にはマイニングへの参加率や関心度がデータとして現れるハッシュレートに注目が集まることが予想される。前回、2016年7月9日の半減期の3週間ほど前に1BTCの価格は大きく上昇したが、今回の半減期ではBTC価格はまだ大きな値上げが起こっていないため、半減期後にハッシュレートが減少することを不安視する声もある。企業向けに仮想通貨のトレーディングツールを提供する米企業TradeBlock社は、半減期後もマイニングを継続して採算があうBTC価格は12,000ドル超程度の水準と試算している(ただし同社は、この推定価格は大手マイニング企業にとってはもう少し下がるとしている)。一方、たとえ一定期間赤字となっても節税などの目的でマイニングを続けるマイナーが下支えとなるという見方もある。半減期前後のハッシュレートと市場動向については、引き続き注目したい。

(参照:Blockchain.com)

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