ア「日本での話はなかなか興味深いですね。一般的に政府は、現金を嫌うのと同じようにプライバシー通貨を快く思っていません。私の考えでは、政府には2つの選択肢があります−プライバシー通貨を禁止するか、協力して規制するかです。政府は、中央集権的な取引所からプライバシー通貨を禁止することはできても、DEXを禁止することは実際には不可能ですし、ましてや人々がプライバシー通貨を持っていることや使っていることを阻止することは間違いなく不可能です。それであれば、政府はエコシステムの一部として、プライバシー通貨を含むすべての暗号通貨を受け入れる方法を見つけるべきです。これが現在の主流のアプローチだと思います。Beamは完全な機密性を持ちながらオプトインにも対応しており、ユーザーが選択した場合にのみ第三者の監査人に取引を報告できるようにすることができます。」

タ「そうした高いプライバシー性だけでなく、スケーラビリティが非常に高いという特徴もあると思います。どのようなユースケースが最適でしょうか?」

ア「Beamは価値の保存と交換手段両方の面で優れています。迅速な決済、使いやすいウォレット、優れたスケーラビリティ、完全な機密性など、Beamはこうしたユースケースに最適です。
「預金額を他人に知られたくない」など、価値あるものには守秘義務が非常に重要です。この情報は特に危機的状況下では、危険な結果を招く可能性があります。また決済手段としても、優れた機密性とオプトインコンプライアンスにより、企業が顧客からの支払いを受け入れる(つまり顧客がサービスの対価を支払う)場合に理想的です。
現時点では、暗号通貨の本格的な普及はまだ進んでいませんが、BeamはVPNやホスティングなどのプライバシーを重視したサービスの支払いに多く利用されています。実際、VPNを購入したことを他人に知られたくないと思っている人も多いでしょうね。ウェブではBeam決済に対応している事業者の一覧を見ることができます(※)。

タ「2019年にリクルートから出資を受けたことは日本でも報道されました。この投資はどのようにして実現したのでしょうか?業務提携の計画はありますか?」

ア「リクルートがクリプト(暗号資産)領域への投資に注力する中、2018年後半にBeamを見つけてくれました。私たちはリクルートを投資家として迎えられたことを本当に嬉しく思っています。現時点では特定の業務提携計画については明かせませんが、今後も期待していてください。」

タ「2020年に何か重要なアップデートの計画はありますか?」

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